らいおんハートおじさんが教える、あなたの「考え方のクセ」       part4:「感情的な推論」と「べき思考」

こんにちは、みなさん!

心理カウンセラーの「らいおんハートおじさん」です。

今回は、あなたに「感情的な推論」「べき思考」という考え方について

お話させていただきます。

感情的な推論

「感情的な推論」とは、自分の感情を証拠や現実の基準として使ってしまうことです。
つまり、感じることと現実が一致すると思ってしまう傾向があります。

例えば、恐怖を感じたからといって、

その状況が実際に危険だと判断してしまうことがあります。

感情は大切な情報源ですが、感情だけで現実を判断するのは危険です。

事例:

例えば、会社でプレゼンテーションをするときに緊張してしまい、
「きっと失敗するだろう」という不安に襲われることがあります。

しかし、実際にはその準備は万全であり、失敗する可能性は少ない場合もあります。

感情的に「失敗する」という結論を出すことで、

余計なプレッシャーや不安を生むことになります。

対処法

客観的に事実を確認する 感情が高まっているときは、一度感情を置いておいて

客観的に事実を確認しましょう。

具体的な証拠やデータを見ることで、感情に左右されずに判断できる場合があります。

感情と向き合う 感情が強いときは、それを無視せずに受け入れ、

その感情がどこから来ているのかを理解することも大切です。

感情を理解することで、より客観的な判断ができる場合があります。

「べき思考」

「べき思考」とは、自分や他人に対して、厳しい規範や要求を課すことです。

例えば、「もっと頑張らなければならない」「もっと優しくなければならない」

というように、自分や他人に対して理想的な行動を強制することがあります。

これによって、自己評価が低下したり、ストレスが増大したりすることがあります。

事例:

学校で成績がBだったときに、「Aを取るべきだった」と自分を責めることがあります。

しかし、Bの成績も一生懸命取った結果であり、それを否定する必要はありません。

また、他人に対しても同様に、「あの子はもっと私を理解すべきだ」

というような「べき思考」が関係を悪化させることがあります。

対処法:

柔軟な視点を持つ: 自分や他人に対して「すべき」を課す前に、

その規範が本当に必要なのか、柔軟な視点から考えてみましょう。

一つの規範に固執せず、状況や可能性を考慮することが重要です。

自己受容と他者理解 自分や他人の行動や能力を客観的に見ることで、

自己受容や他者理解が促進される場合があります。

まとめ

感情的な推論と「すべき」思考は、私たちの日常生活において

思考や感情を歪ませる要因となります。

これらの認知の歪みに気づいたら、一度立ち止まって自分の思考を振り返り、

客観的な視点から見直すことが大切です。

自己受容や柔軟な視点を持つことで、より健康的な心の状態を保つことができます。

皆さんも自分の思考を見つめ直して、ポジティブな変化を起こしていきましょう。